Bingウェブマスターツールとは:AI検索の届け先になる理由
Bingウェブマスターツール(Bing Webmaster Tools)は、Microsoftが無料で提供するサイト管理ツールです。サイトをBingに登録し、検索での表示状況や、Microsoft CopilotなどのAI回答で出典に示された回数を確かめられます。
Bingが「AI検索の届け先」になるのは、Microsoft CopilotがBing検索サービスで回答の根拠を集めるからです。OpenAIも、法人向けChatGPTのヘルプで検索クエリをBingと共有する場合があると書いています。
AI検索に関係する主な登録先を、2026年10月23日時点の公式資料で整理すると次のとおりです。
| サービス | サイト側でできる登録・申請 | 補足 |
|---|---|---|
| Google(AIによる概要・AIモード・Gemini) | Google Search Console | AIによる概要などからの流入は検索タイプ「ウェブ」に含まれる |
| Microsoft(Bing・Copilot) | Bingウェブマスターツール、IndexNow | AI Performanceで引用回数を確認できる |
| OpenAI(ChatGPT検索) | サイトの登録窓口はない | OAI-SearchBotのクロールと公開IPアドレスからのアクセスを許可する。EC向けの商品フィードは申請制(ショッピングは米国向け) |
| Anthropic(Claude) | 登録窓口はない | 検索用のClaude-SearchBotを止めない |
| Perplexity | 登録窓口はない | PerplexityBotを止めない |
| Brave Search | 管理画面はない | URL送信欄は再取得の依頼だけ |
Bingウェブマスターツールの登録手順
Bingウェブマスターツールの登録は、Google Search Consoleから取り込む方法がいちばん早く終わります。取り込んだサイトは、所有権の確認が自動で完了するためです。Search Consoleを使っていない場合は、手動で追加して所有権を確認します。
Search Consoleから取り込む手順は次のとおりです。
- Bingウェブマスターツールにサインインし、サイトの追加画面で取り込み(Import)を選ぶ
- Googleアカウントでサインインし、Bingウェブマスターツールにアクセスを許可する
- Search Consoleで確認済みのサイトの一覧から、追加するサイトを選んで取り込む
取り込みでは、Search Consoleに登録したサイトマップも一緒に取り込まれます。1回に取り込めるのは100サイトまで、1つのアカウントで追加できるのは1,000サイトまでです。Bingはその後も定期的にSearch Consoleにアクセスして所有権を確かめ、新しいサイトマップがあれば自動で取り込みます。
手動で追加する場合は、サイトのURLを入力したあと、次の4つの方法から所有権の確認方法を選びます。
| 確認方法 | 作業 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| DNSの自動確認 | DNS事業者にログインすると、CNAMEレコードが自動で追加される | DNS事業者がDomain Connectに対応している |
| XMLファイル | BingSiteAuth.xmlをダウンロードし、サイトの最上位のフォルダに置く | サーバーにファイルを置ける |
| metaタグ | 表示されたmetaタグを、トップページのheadの末尾に貼る | CMSでheadを編集できる |
| CNAMEレコード | DNSの管理画面で、指定のCNAMEレコードを追加する | DNSを自社で管理している |
サイトを追加してから分析データが作られるまでには、通常48時間ほどかかると案内されています。
サイトマップとURL送信でBingにページを知らせる
Bingにページを知らせる基本は、サイトマップ(サイト内のURLの一覧ファイル)の送信です。Bingウェブマスターツールの「サイトマップ」画面で送信すると、処理の状況や見つかったURLの数を確認できます。
Bingが受け付ける形式は、XMLサイトマップ、RSS 2.0、Atom 0.3と1.0、1行に1つのURLを書いたテキストファイルです。robots.txt(クローラーへの指示ファイル)に「Sitemap: https://www.example.com/sitemap.xml」の1行を書いて知らせる方法も案内されています。
URLを1件ずつ送る「URL送信」もあります。手動の送信は1ドメインにつき1日10,000件までで、上限は協定世界時(UTC)の0時にリセットされます。ただしBingは、送信の方法としてIndexNowを強く勧めています。手動のURL送信やURL送信APIは、将来廃止される可能性があると書かれています。同じURLを何度も手動で送っても登録は早まらない、とも明記されています。
IndexNowとは:更新をすぐ知らせる仕組みと設定方法
IndexNowは、ページの追加・更新・削除を、検索エンジンにすぐ知らせるための共通の仕組みです。参加している検索エンジンのどれか1つに送れば、ほかの参加エンジンにも共有されます。
IndexNowの公式サイトのFAQで送信先として案内されている検索エンジンは、Amazon、Bing、Naver、Seznam.cz、Yandex、Yepです(2026年10月23日確認)。Googleは含まれていません。GoogleにはSearch Consoleとサイトマップで知らせます。
IndexNowを自分で設定する手順は4つです。
- キーを作る。8〜128文字で、英字の大文字・小文字、数字、ハイフンだけを使う
- 「キー+.txt」という名前のテキストファイルをUTF-8で作り、中身にキーを書いて、サイトの最上位のフォルダに置く
- 変更したURLを送る。1件なら「https://api.indexnow.org/indexnow?url=変更したURL&key=キー」の形で送り、複数ならJSON形式で1回に10,000件まで送れる
- Bingウェブマスターツールの「IndexNow」画面で、URLが届いているかを確かめる
3のURLは、記号を決まった形に変換(URLエンコード)して入れます。送信後に返ってくる主な応答は次のとおりです。
| 応答 | 意味 |
|---|---|
| 200 | 送信できた |
| 202 | 受け付けたが、キーの確認がまだ終わっていない |
| 400 | 形式が正しくない |
| 403 | キーが正しくない(キーのファイルが見つからないなど) |
| 422 | URLがそのサイトのものではない、またはキーが合わない |
| 429 | 送信が多すぎる |
多くのサイトは、送信の仕組みを自分で作る必要がありません。Bingの案内では、Wix Studio・Duda・GoDaddy・Shopifyなどは設定なしで対応済みで、WordPressはIndexNowプラグインやYoast、Rank Mathなどで対応できます。CloudflareではCrawler Hintsという機能で使えます。なお、送ってもクロールや登録は保証されません。
AI Performanceレポートで分かること・分からないこと
AI Performanceレポートは、自社ページがAIの回答で出典として示された回数を確かめる機能です。Microsoftは2026年2月10日に公開プレビューとして提供を始め、対象をMicrosoft Copilot、BingのAIによる要約、一部の提携先のAI機能としています。
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| 総引用数(Total Citations) | 期間中に、AI回答で出典として示された回数 |
| 平均引用ページ数(Average Cited Pages) | 1日あたりに引用された、自社サイトの異なるページの数の平均 |
| グラウンディングクエリ | AIが情報を探すときに使った語句をまとめたもの |
| ページ別の引用 | URLごとの引用回数 |
期間は7日、30日、3か月、任意の期間から選べます。データは毎日更新され、少しの処理の遅れがあります。2026年6月16日には、グラウンディングクエリを分類する「Intents」と「Topics」、1つの語句の引用全体に占める自社の割合を示す「Citation Share」、前の期間と重ねて比べる「Compare」が、プレビューとして加わりました。
読むときの注意点は3つあります。
- グラウンディングクエリは、利用者が入力した質問そのものではない
- AI Performanceは順位や重要度を測るものではなく、引用された事実を示すもの
- 提携先の名前は公開されていないため、ChatGPTでの引用数として読まない
引用が増えても、問い合わせが増えるとは限りません。クリックや問い合わせは、検索パフォーマンスの画面やアクセス解析で別に確かめます。
Brave Searchにはウェブマスターツールがない
Brave Searchには、2026年10月23日時点で、BingウェブマスターツールやGoogle Search Consoleに当たるサイト所有者向けの管理画面が見当たりません。Brave Searchの公式ヘルプにあるURL送信欄(submit-url)は、ページを再取得(再クロール)してもらうための依頼です。
Brave Searchの公式ヘルプは、URL送信欄を次の場面で使うと案内しています。
- noindex(検索に載せない指定)を付けたページを、早く反映させたいとき
- なくなったページを、検索結果から外してほしいとき
Brave Searchがページを見つける仕組みも、公式ヘルプに書かれています。
- クローラーは独自のユーザーエージェント(クローラーの名乗り)を出さない
- Googlebotがクロールできないページは、Braveのクローラーもクロールしない
- ページの発見には、Braveブラウザで任意に参加した利用者の情報(Web Discovery Project)も一部使う
Brave Searchに対しては、登録より「Googlebotを止めていないか」を確かめることが先です。AnthropicはBrave Searchを検索の委託先の1社に挙げていますが、URL送信欄に送るとClaudeに引用されやすくなるかどうかは、公式には説明されていません。
よくある質問
参考資料
公式資料の事実と、本文の実務上の提案・架空の例を分けて記載しています。確認日:2026年10月23日。
- Bing Webmaster Tools(紹介ページ)
- Bing Webmaster Tools:Add and Verify site
- Bing Webmaster Tools:Sitemaps
- Bing Webmaster Tools:URL submission
- Bing Webmaster Tools:AI Performance
- Bing:Introducing AI Performance in Bing Webmaster Tools Public Preview
- Bing:New AI Visibility Insights in Bing Webmaster Tools
- Bing:IndexNow Get started
- IndexNow:ドキュメント
- IndexNow:FAQ
- Brave Search:Brave Search Crawler
- Brave Search:Submit URL
- Microsoft:Microsoft Copilot Chat プライバシーと保護
- OpenAI:Enterprise と Edu 向け ChatGPT search
- OpenAI:ChatGPTでウェブを検索する
- OpenAI:ChatGPT での商品発見を強化(事業者向け)
- Google:AI機能とウェブサイト
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