MEOのNAPとは?店舗名・住所・電話番号をそろえる理由

MEOのNAPとは、Name(店舗名)、Address(住所)、Phone(電話番号)の頭文字をとった言葉で、お店の基本情報を指します。MEO対策では、このNAPをGoogleビジネスプロフィール、ホームページ、ポータルサイト、SNSで同じ表記にそろえることが土台になります。

NAPは、MEO(Googleマップなど地図検索での見え方を整える取り組み)の分野で使われている略語です。そろえる理由は3つあります。

  1. Googleは複数の情報源からお店の情報を集めています。ヘルプでは、公式サイトなど一般に公開されている情報、第三者がライセンスを持つデータ、ユーザーやお店から提供された情報が挙げられています。
  2. Googleは、集めた情報をもとにプロフィールを更新することがあります。ヘルプによると、通知から4日以内に承認か却下をしないと、ウェブサイトなどの公開情報で裏付けられる変更は自動で公開されることがあります。ホームページに古い住所が残っていると、正しい情報が上書きされるおそれがあります。
  3. お客様が迷わないためです。古い電話番号や住所は、問い合わせや来店の取りこぼしにつながります。

なお、Googleは順位の要素として「NAPの一致」を名指ししてはいません。ただし、順位の要素のうち関連性を高めるには正確で詳しい情報が必要で、知名度にはリンクしているウェブサイトなどが関わると説明しています。NAPをそろえることは、順位を上げる裏技ではなく、Googleとお客様に正しい情報を届けるための土台です。

実務では、NAPの3項目に営業時間とウェブサイトのURLを加えて点検すると、取りこぼしが減ります。Googleも順位改善のヒントで、営業時間や特別営業時間を正確に保つよう案内しています。祝日の営業時間がホームページとプロフィールで違う、といった食い違いはよく起こります。

お店の情報がGoogleビジネスプロフィールに集まる流れ
Googleは複数の情報源からお店の情報を集めます

参考:Google ビジネス プロフィール ヘルプ:Google がビジネス プロフィールとローカル検索結果の情報を入手する方法と、それらの用途

Googleビジネスプロフィールのルール|ビジネス名・住所・電話番号

Googleビジネスプロフィールでは、NAPの書き方がガイドラインで決まっています。ほかの掲載先をそろえる前に、まずGoogleのルールに合った正式な表記を決めます。2026年10月時点の主な内容は次のとおりです。

項目Googleのルールよくある誤り
ビジネス名看板や名刺などで実際に使っている名前にする。キャッチコピー、店舗コード、営業時間、電話番号、URL、場所の補足は入れない。法人格や特殊文字は、正式な名前の一部だと示せる場合だけ使える「渋谷駅前」「格安」などを足す
住所実際の所在地を正確に入れる。部屋番号や階は入れてよい。URLやキーワードは入れない。遠くの私書箱やバーチャルオフィスは使えない。看板の常設が必要実際に営業していない住所を使う
サービス提供地域お客様のもとへ出向く事業は、拠点の住所を登録して地域を設定する。自宅などお客様に見せない住所は非表示にする。範囲の目安は拠点から車で2時間程度自宅の住所を公開してしまう
電話番号その拠点に直接つながる番号にする。できるだけコールセンターの番号は避ける。別の拠点や別のページにつながる番号、通話料が割高な番号は使えない本部の代表番号だけを入れる
ウェブサイト拠点ごとに1つ。別の場所へ誘導するURLは使えない他店舗のページに飛ぶ

ガイドラインに反すると、プロフィールが停止されることがあります。表記を決めるときは「Googleのルールに合っているか」を最初に確かめます。

複数の店舗があるお店や、医院・士業の事務所には、追加のルールがあります。チェーン店は、すべての店舗でビジネス名とカテゴリをそろえるよう求められています。医師や弁護士など、お客様に直接対応している専門家は、個人のプロフィールを持てる場合があります。この場合も、事務所や医院のプロフィールと住所・電話番号の表記をそろえます。

参考:Google ビジネス プロフィール ヘルプ:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン

表記ゆれの例と、正しい表記の決め方

表記ゆれは、正式な表記を1つ決め、すべての掲載先をそれに合わせることで防げます。全角と半角、ハイフンと「丁目・番・号」の違いをGoogleがどう扱うかは、公式資料では示されていません(2026年10月23日確認)。判断に迷わないよう、社内で1つに決めます。

以下は架空の例です。

項目ゆれの例決め方
店名「カフェ・ミドリ」「Cafe Midori」「カフェミドリ渋谷店」看板の表記に合わせる
法人格「株式会社ミドリ」「(株)ミドリ」「ミドリ株式会社」登記の表記に合わせ、店名とは分けて使う
番地「1丁目2番3号」「1-2-3」「1-2-3」どれか1つに決める
建物名・階ビル名の省略、「2F」と「2階」の混在建物名は省略せず、階の書き方を決める
電話番号店舗直通と本部代表の混在、区切りの有無店舗に直接つながる番号と区切り方を決める
古い情報移転前の住所、前の店名更新または削除の対象にする

決めた表記は、1枚の「表記ルール表」にまとめます。書いておく項目は、正式な表記、ふりがな、英字の表記、使わない表記(略称や旧名)です。複数の担当者や制作会社が更新するお店ほど、この表があると食い違いが減ります。

ホームページ・ポータル・SNSとの照合手順

照合は、確認先の一覧を作り、項目ごとに正式な表記と比べて記録する手順で進めます。一度にすべて直そうとせず、自社で直せるものから進めます。

  1. 表記ルール表に、正式な表記を書きます。
  2. お店の情報が載っている場所を洗い出します。
  3. 1件ずつ、店名・住所・電話番号・営業時間・URLを照合し、「一致」「ゆれ」「古い」「確認できない」で記録します。
  4. 自社で直せるものを直します。
  5. 外部の運営者に修正を依頼し、依頼した日を記録します。
  6. Googleビジネスプロフィールの通知と、Googleによる変更(編集画面で青い文字で示されます)を確かめます。
確認先見る場所直す人
Googleビジネスプロフィールビジネス名、住所、電話番号、ウェブサイトオーナー・管理者
ホームページ会社概要、店舗ページ、フッター、問い合わせページ、構造化データ自社・制作会社
予約サイト・業種別ポータル店舗ページの基本情報掲載の管理画面、運営者
SNSプロフィール欄自社
ほかの地図サービスAppleのマップなど(Appleは事業者向けの「Apple Business」で店舗情報を管理できると案内)自社
求人サイト・団体の名簿勤務地、所在地運営者

掲載先を洗い出すときは、店名だけでなく電話番号でも検索します。電話番号は表記がゆれにくいため、店名の書き方が違う掲載先や、前の店名のまま残っているページも見つけやすくなります。移転前の住所でも一度検索しておきます。

ホームページでは、構造化データ(検索エンジンに情報の意味を伝えるための記述)も照合します。Google検索セントラルでは、お店の情報を伝えるLocalBusinessの構造化データで、名前と住所が必須、電話番号は国番号と市外局番を含めることが推奨とされています。また、構造化データはページに表示されている内容と一致させるよう案内されています。

参考:Google 検索セントラル:ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ

移転・店名変更・電話番号変更のときの手順

NAPを変えるときは、Googleビジネスプロフィールを先に更新し、続けてホームページ、ポータル、SNSの順に直し、最後にもう一度照合します。古い情報がどこかに残ると、Googleによる変更で元に戻るおそれがあるためです。

変更Googleでの扱い注意点
移転新しいプロフィールを作らず、今のプロフィールの住所を更新する住所を変えると、オーナー確認が再び必要になる
店名変更看板などで実際に使う名前に合わせて更新するオーナー確認が再び必要になる場合がある
電話番号変更新しい番号に更新する古い番号に案内を流すなど、移行期間の対応を決める

進める順番は次のとおりです。

  1. 変更する日を決め、表記ルール表を新しい表記に書き換えます。
  2. 変更日に、Googleビジネスプロフィールを更新します。ヘルプでは、編集が検索結果に反映されるまで最長3日ほどかかる場合があると案内されています。
  3. ホームページの会社概要、店舗ページ、フッター、構造化データを直します。
  4. ポータル、SNS、ほかの地図サービスを直し、外部の運営者には修正を依頼します。
  5. 数日おいて、もう一度すべての確認先を照合します。

移転のときに新しいプロフィールを作ると、重複と判断されることがあります。Googleのヘルプでは、重複と判断されたプロフィールは検索とマップに表示されなくなると案内されています。

よくある質問

参考資料

公式資料の事実と、本文の実務上の提案・架空の例を分けて記載しています。確認日:2026年10月23日。

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この記事を書いた人

株式会社curve 代表取締役 野澤 孝理

株式会社curve 代表取締役

野澤 孝理

GMOインターネット株式会社を経て、株式会社エクスコアに創業メンバーとして参画し、株式会社curveを創業。デジタルマーケティングを軸に、Claude CodeやCodexを活用したサイト・LP制作、解析ツールの導入、業務システムの構築まで、「AIマーケ×AI開発・内製化」を支援しています。AIメディア「AIテックベース」を運営。

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