コアアップデートとは?順位が動く理由とスパムアップデートとの違い
コアアップデートとは、Googleが検索結果の順位を決める仕組み全体に加える、大きく広い範囲の変更です。Googleは年に数回実施し、開始と完了を検索ステータス ダッシュボードで知らせています。
コアアップデートは、特定のサイトやページを狙った措置ではありません。Googleの説明では、順位が下がったページに問題があるとは限らず、ほかのページの評価が上がって相対的に下がることもあります。一方、スパムアップデートは、Googleのスパムに関するポリシーに反するページを見つける仕組みの更新です。どちらの期間に順位が動いたかで、確かめる点が変わります。
| 項目 | コアアップデート | スパムアップデート |
|---|---|---|
| 目的 | 検索結果全体の評価の見直し | ポリシー違反のページの検出 |
| 対象 | すべてのサイト(特定のサイトを狙わない) | 違反の手口を使うページ |
| 下がったときの見方 | 内容の有用性を自己評価する | 違反に当たる手口がないか点検する |
| 主な公式資料 | コアアップデートの解説ページ | スパムに関するポリシー |
関連する解説:Googleのアップデートとは?2026年8月・9月のスパムアップデートを解説
この記事は、コアアップデートの後に順位が下がったときの確かめ方に絞って解説します。アップデートの種類やスパムアップデートはGoogleのアップデートとは?、コンテンツの自己評価の進め方はヘルプフルコンテンツアップデートは今どうなった?をご覧ください。
2026年のコアアップデートはいつ?公式ダッシュボードで実施日を確かめる
2026年10月23日時点で、2026年のコアアップデートは3月と5月の2回です。日付は、Googleの検索ステータス ダッシュボードにある、ランキングの更新の履歴で確かめます。ダッシュボードの時刻は米国太平洋時間(夏時間)なので、日本時間は16時間進めて読みます。
| 更新 | 開始(米国太平洋時間) | 完了(米国太平洋時間) |
|---|---|---|
| 2026年3月のスパムアップデート | 3月24日 | 3月25日 |
| 2026年3月のコアアップデート | 3月27日 | 4月8日 |
| 2026年5月のコアアップデート | 5月21日 | 6月2日 |
| 2026年6月のスパムアップデート | 6月24日 | 6月26日 |
| 2026年8月のスパムアップデート | 8月18日 | 8月21日 |
| 2026年9月のスパムアップデート | 9月24日 | 10月8日 |
2026年9月のスパムアップデートは、日本時間では9月25日に始まり、10月8日の夕方に完了しています。このほか、2026年2月5日からは、Discover(Googleアプリなどでおすすめの記事を表示する機能)の更新も実施されました。
順位が下がり始めた日を、まずこの表と照らし合わせます。どの更新の期間にも重ならない変動は、更新以外の原因を先に疑います。ただし、Googleは発表しない小さなコアの更新も行っていると説明しているため、表にない日に順位が動くこともあります。
順位が下がったときの確認手順|Search Consoleで更新前後の週を比べる
コアアップデート後の順位の確認は、Search Consoleで、更新が始まる前の1週間と、完了から1週間以上たった後の1週間を比べるのが基本です。この比べ方は、Googleのコアアップデートの解説ページが案内しています。Search Console(サーチコンソール)は、Google検索での表示回数やクリック数を無料で確認できるGoogleのツールです。
- 検索ステータス ダッシュボードで、該当する更新の開始日と完了日を控える。
- 完了日から1週間以上待つ。
- 検索パフォーマンス レポートの日付フィルタで「比較」を選び、開始前の7日間と、完了から1週間後以降の7日間を指定する。曜日の並びをそろえる。
- 検索タイプを「ウェブ」「画像」「動画」「ニュース」で切り替え、どこで減ったかを見る。Discoverからの流入がある場合は、Discoverのパフォーマンス レポートを別に見る。
- 「ページ」タブで、クリック数の差が大きい順に並べ、下がったページを特定する。
- 下がったページを選んでから「クエリ」タブを開き、どの検索語で落ちたかを見る。
- 下がった検索語ごとに、平均掲載順位の変化幅を記録する。
比べるときは、データの記録に関する公式の注意も確かめます。Search Consoleのデータの異常の一覧では、2025年5月13日から2026年4月27日まで、記録の誤りで表示回数(インプレッション数)が正確に集計されなかったと公表されています。クリック率も表示回数から計算するため、この期間をまたぐ比較では、クリック数を中心に見るのが安全です。2026年3月のコアアップデートの前後を比べる場合が当てはまります。
コアアップデート以外の原因を切り分ける
順位や流入が下がる原因は、コアアップデートだけではありません。Googleの「Google 検索トラフィックの減少をデバッグする」では、アルゴリズムの更新のほかに、技術的な問題、セキュリティの問題、スパムに関するポリシー違反、検索需要の季節変動、サイトの移転を挙げています。下の表の順に確かめると、原因を短時間で絞り込めます。
| 疑う原因 | 確かめる場所 | 当てはまるときの特徴 |
|---|---|---|
| コアアップデート | 検索ステータス ダッシュボード | 下がり始めが更新の期間に重なる |
| 技術的な問題 | ページのインデックス登録レポート、URL検査 | 特定のページが検索結果から消える、noindexの付け間違い |
| 手動による対策 | 手動による対策レポート | レポートに問題が表示される |
| セキュリティの問題 | セキュリティの問題レポート | 改ざんや警告が表示される |
| 季節や需要の変化 | Googleトレンド、前年同期との比較 | 業界全体の検索が減っている |
| 自社の変更 | 社内の更新記録、Search Consoleの注釈 | 下がり始めがリニューアルやURL変更の日に重なる |
手動による対策とは、Googleの担当者がスパムに関するポリシー違反と判断したときに、順位を下げたり検索結果から外したりする措置です。noindexは、検索結果に載せないための指示です。
自社の変更は見落としやすい原因です。テンプレートやURLの変更、計測タグの入れ替えの日を記録しておくと、更新の期間と重なったときに切り分けられます。Googleは、期間を16か月に広げて年ごとの傾向を見ることや、直近3か月を前の3か月や前年同期と比べることも勧めています。
関連する解説:テクニカルSEOの点検|検索に表示されないときの確認手順
下がり幅で対応を分ける:直さないほうがよい場合
小さな下落なら大きく直さず、大きな下落が続くときだけサイト全体を見直すのが、Googleの案内に沿った対応です。Googleは、2位から4位のような下落なら大幅な変更は不要とし、4位から29位のような下落なら、より詳しい評価を勧めています。
| 下がり方 | 対応の目安 |
|---|---|
| 数位の下落(例:2位から4位) | 大きな書き換えはしない。数週間、推移を記録する |
| 一部のページだけ大きく下落(例:4位から29位) | そのページと、同じ検索語で上がったページを比べる |
| サイト全体で大きく下落 | 自己評価の質問でサイト全体を見直す |
| 下がったページに古い情報や誤りがある | 事実を確かめて更新する |
一部のページだけが大きく下がったときは、同じ検索語で順位が上がったページを開いて比べます。上がったページが、自社のページより新しい情報、具体的な手順、比較の表、書き手の説明を持っていないかを確かめます。
見直しには、Googleの「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」にある自己評価の質問を使います。サイトと利害関係のない第三者に評価してもらう方法も、Googleが挙げています。
避けたいのは、うわさに合わせた急な変更です。Googleは、検索に効くといううわさを理由にページの要素を消すことを勧めておらず、コンテンツの削除は直せない場合の最後の手段としています。文字数を増やすだけ、日付だけを新しくする、といった変更も、読者の役に立たなければ評価の改善にはつながりません。
回復までの期間と、次のコアアップデートまでにやること
改善の効果が出るまでには、数日から数か月かかります。Googleは、改善がシステムに認識されるまでに数か月かかることがあり、次のコアアップデートで変化が見られる場合があると説明しています。また、発表されない小さな更新でも、改善したページの順位が上がることがあるとしています。
次の更新までにやることは、次の3つです。
- 下がった検索語ごとに、上位のページが答えていて自社のページが答えていない点を書き出す。
- 自社にしかない情報(実際の手順、確認した日付、写真、担当者の説明)を足す。
- 変更した日と内容をSearch Consoleの注釈や社内の記録に残し、次の比較に使う。
社内に報告するときは、確かめた事実(更新の期間、下がったページと検索語、下がり幅)と、まだ確かめていない仮説を分けて書きます。原因が分かる前に施策を一斉に変えると、どの変更が効いたのか分からなくなるためです。
よくある質問
参考資料
公式資料の事実と、本文の実務上の提案・架空の例を分けて記載しています。確認日:2026年10月23日。
- Google:Google 検索のコア アップデート
- Google 検索ステータス ダッシュボード:ランキングの更新の履歴
- Google 検索ステータス ダッシュボード:2026年9月のスパムアップデート
- Google 検索ステータス ダッシュボード:2026年5月のコアアップデート
- Google 検索ステータス ダッシュボード:2026年3月のコアアップデート
- Google:Google 検索トラフィックの減少をデバッグする
- Search Console ヘルプ:検索パフォーマンス レポート
- Search Console ヘルプ:パフォーマンス レポートの一般的なタスクとユースケース
- Search Console ヘルプ:Search Console のデータ異常
- Search Console ヘルプ:手動による対策レポート
- Google:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成
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