Googleのアップデートとは何か

Googleのアップデートとは、検索結果の順位を決める仕組み(ランキングシステム)の改善や、スパムへの対策の更新のことです。Googleは、ランキングシステムをテストと評価を重ねながら改善しており、コンテンツの制作者に役立つと考えられる場合に、更新を知らせていると説明しています。

知らされる更新には、主にコアアップデートとスパムアップデートがあります。目的が違うため、どちらの期間に順位が動いたかで、確かめる点が変わります。

種類Googleの説明2026年の実施(10月24日時点)
コアアップデート検索のアルゴリズムやシステムへの、年に数回の大きく広い範囲の変更3月、5月
スパムアップデート自動でスパムを見つける仕組みの大きな改善3月、6月、8月、9月

スパムアップデートは、スパムに関するポリシーに反するページへの対策の更新です。Googleは、SpamBrain(AIを使ったスパム検出の仕組み)などのスパム検出システムを使い、改善を続けていると説明しています。スパムアップデートによる変化を、すべてのサイトに共通する評価の変更と決めつけないようにします。

以前は「ヘルプフルコンテンツアップデート」という更新もありましたが、2024年3月にコアランキングシステムに組み込まれ、今は単独では実施されていません。

参考:Google:Google 検索のスパム アップデートとお客様のサイト

この記事では、アップデートの種類と2026年のスパムアップデートを扱います。コアアップデートの後に順位が下がったときの調べ方はコアアップデート後の確認手順、ヘルプフルコンテンツの今の扱いはヘルプフルコンテンツアップデートは今どうなった?で解説しています。

直近の2回:2026年8月と9月のスパムアップデート

2026年8月と9月のスパムアップデートは、どちらも完了しています。日付は、Googleの検索ステータス ダッシュボードの記録にもとづく米国太平洋時間です。

項目2026年8月のスパムアップデート2026年9月のスパムアップデート
開始8月18日9月24日
完了8月21日(約2日16時間)10月8日(約13日16時間)
開始時の案内完了まで数日完了まで最大2週間
対象全世界・全言語全世界・全言語
2026年の何回目か3回目4回目(3月・6月・8月に続く)

9月のスパムアップデートは、日本時間では9月25日に始まり、10月8日の夕方に完了しました。どちらの回も、Googleは特定のスパムの手口を名指ししていません。既存のスパムに関するポリシーにもとづく対策の更新と考えられます。

2026年10月に、9月のスパムアップデートの完了を反映して内容を更新しました。

スパムポリシーで禁止されていること

スパムアップデートは、スパムに関するポリシーへの違反に対処する仕組みの更新です。Googleのスパムに関するポリシー(2026年9月2日更新)には、次の16種類が挙げられています。ポリシーに違反したサイトは、検索結果での順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあり、手動による対策が行われることもあります。

  • クローキング
  • 誘導ページの不正使用
  • 期限切れのドメインの不正使用
  • ハッキングされたコンテンツ
  • 隠しテキストと隠しリンクの不正使用
  • キーワードの乱用
  • リンクスパム
  • 機械生成トラフィック
  • 悪意のある行為
  • 誤解を招く機能
  • 大量生成されたコンテンツの不正使用
  • スクレイピング
  • サイトの評判に関するポリシー
  • 不正なリダイレクト
  • 内容の薄いアフィリエイト サイト
  • ユーザー生成スパム

このほか、法律に基づく削除、個人情報の削除、ポリシーの回避、詐欺や不正行為も、順位の降格や削除につながる可能性があると説明されています。

中小企業のサイトで特に確かめたいのは、外部の業者に任せがちなリンクスパム、他社の記事を載せる場合のサイトの評判に関するポリシー、順位の操作を目的にページを量産する大量生成されたコンテンツの不正使用、改ざんによるハッキングされたコンテンツの4つです。

2026年のスパムポリシーの変更点

2026年には、スパムに関するポリシーに2つの変更があり、Google検索セントラル ブログで発表されました。

発表日変更中身
2026年4月13日「戻る」ボタンのハイジャックを追加ブラウザの「戻る」で元のページに戻れなくする行為を、悪意のある行為の違反として明記。6月15日から適用
2026年8月28日サイトの評判に関するポリシーの運用を変更8月30日から、欧州経済領域(EEA)の利用者には手動による対策の影響が出ない形に。EEAの外では従来どおり

「戻る」ボタンのハイジャックとは、ブラウザの履歴を操作し、利用者が来たページへすぐに戻れないようにする行為です。Googleは、自社で作った仕組みでなくても、サイトに組み込んだ外部のプログラムや広告の配信サービスが原因になる場合があるとしています。広告やおすすめ記事の表示に外部のサービスを使っているサイトは、スマートフォンで「戻る」を押したときの動きを確かめます。

サイトの評判に関するポリシーの変更で、日本の利用者への扱いは変わりません。日本はEEAの外にあるため、違反と判断された部分には、これまでどおり手動による対策の影響が出ます。

参考:Google 検索セントラル ブログ:「戻る」ボタンのハイジャックに関する新しいスパムポリシーの導入

順位や流入が変わったときの確認手順|スパムアップデートの前後を比べる

スパムアップデートの影響を受けたかは、完了を待ってから、Search Consoleで開始前と完了後の同じ長さの期間を比べて確かめます。進行中は数字が日によって大きく動くため、その間に大きな変更を重ねると原因が分からなくなります。

  1. ダッシュボードで、該当する回の開始日と完了日を控える。
  2. 検索パフォーマンス レポートの日付フィルタで「比較」を選び、開始前の7日間と完了後の7日間を比べる。
  3. 「ページ」タブで、クリック数の差が大きい順に並べる。
  4. 下がったページの共通点(テーマ、作った時期、作った人や業者、テンプレート)を書き出す。
  5. 手動による対策レポートと、セキュリティの問題レポートに通知がないかを確かめる。
スパムアップデート後の確認の流れ
完了の確認からポリシーとの照合までの順番

スパムアップデートか、コアアップデートか、自社の変更かは、次の目安で切り分けます。

手がかりスパムアップデートを疑うコアアップデートを疑う自社の変更を疑う
下がり始めた時期スパムアップデートの期間コアアップデートの期間移転、URL変更、計測の変更の日
下がったページポリシーに触れる手口を使ったページに集中テーマや質に関わる幅広いページ変更したページやテンプレート
まず確かめることスパムに関するポリシーGoogleの自己評価の質問変更履歴と技術的な問題
順位が下がった原因の切り分け
下がり始めた日から原因の候補を絞る

検索流入が減った日とアップデートの期間が重なっても、それだけで原因は確定できません。普段から、文章の修正だけでなく、公開設定、リンク、サーバー、フォーム、計測の変更を記録しておくと、切り分けが早くなります。外部の制作会社が作業した場合は、更新日と対象のURLを共有してもらいます。

手動による対策と再審査リクエストの手順

手動による対策を受けているかは、Search Consoleの手動による対策レポートで確かめます。手動による対策とは、Googleの担当者がスパムに関するポリシー違反と判断したときに、ページやサイト全体の順位を下げたり、検索結果から外したりする措置です。対策はレポートとSearch Consoleのメッセージで知らされます。

  1. レポートの詳細を開き、問題の種類と、対象のページを確かめる。
  2. 対象のすべてのページで問題を直す。Googleは、一部のページだけを直しても検索結果は変わらないとしています。
  3. 直したページを、ログインやrobots.txt、noindexで止めずにGoogleが読めるかを、URL検査で確かめる。
  4. レポートの「審査をリクエスト」から、問題の内容、行った修正、その結果を書いて送る。
  5. 結果はメールで届く。審査の多くは数日から数週間かかり、リンクに関する審査はさらに長くかかることがある。最終の判断が出るまで、再送はしない。

参考:Search Console ヘルプ:手動による対策レポート

外部業者に任せた施策の点検と、急いで直す問題

外部の業者に任せた施策は、スパムに関するポリシーに触れていないかを、契約と作業の記録で点検します。担当者が代わったサイトでは、何のために作ったのか分からないページやリンクが残っていることがあります。

点検する施策確かめること関係するポリシー
被リンクの獲得リンクを買っていないか、相互リンクのためだけのページを作っていないかリンクスパム
記事の量産自社で内容を確かめずに大量の記事を公開していないか大量生成されたコンテンツの不正使用
地域ページ地域名だけを変えた同じ内容のページがないか誘導ページの不正使用
他社の記事の掲載サイトの一部を貸し、他社の記事を載せていないかサイトの評判に関するポリシー
広告や外部のプログラム「戻る」を押したときに別のページへ飛ばないか悪意のある行為

一方で、リンク切れ、表示できないページ、誤った料金、公開設定の間違いは、アップデートの完了を待たずに直します。読者に不利益を与えるためです。反対に、根拠のないまま記事を大量に削除したり、タイトルを一斉に変えたりすると、影響を見分けにくくなります。

経営者に報告するときは、影響の出た期間、対象のページ、事業への影響、確認済みの問題、未確認の仮説を分けて書きます。「Googleの変更で下がった」という一文だけでは、次にどの作業へ予算を使うかを判断できないためです。

よくある質問

参考資料

公式資料の事実と、本文の実務上の提案・架空の例を分けて記載しています。確認日:2026年10月24日。

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この記事を書いた人

株式会社curve 代表取締役 野澤 孝理

株式会社curve 代表取締役

野澤 孝理

GMOインターネット株式会社を経て、株式会社エクスコアに創業メンバーとして参画し、株式会社curveを創業。デジタルマーケティングを軸に、Claude CodeやCodexを活用したサイト・LP制作、解析ツールの導入、業務システムの構築まで、「AIマーケ×AI開発・内製化」を支援しています。AIメディア「AIテックベース」を運営。

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