サイトリニューアルでSEOの評価が下がる主な原因

サイトリニューアルでSEOの評価が下がる主な原因は、URLを変えたときのリダイレクト漏れと、公開時の設定ミスです。リダイレクトとは、古いURLにアクセスした人と検索エンジンを、新しいURLへ自動で案内する設定です。Googleも、サイトの移転中は順位が一時的に変動することがあると説明しています。

原因起きること防ぎ方
リダイレクトの漏れ検索結果から旧URLを開くと「ページが見つかりません」になる旧URLの一覧を作り、1件ずつ転送先を決める
ページや情報の削除検索で見つかっていた言葉が新サイトから消える流入や問い合わせの多いページの内容を残す
公開時の設定ミス新サイトが検索結果に載らない制作中のnoindexやrobots.txtの制限を外す一覧を作る
内部リンクの古いURL転送を何度も経由し、表示が遅くなるサイト内のリンクを新URLに書き換える
計測タグの付け忘れ公開後の変化を数字で確かめられない公開前にアクセス解析のタグを入れて確認する

noindexは「検索結果に載せない」という指示で、robots.txtは検索エンジンの巡回を制限するファイルです。制作中に付けたこれらの設定が本番に残ると、新しいサイトが検索に出なくなります。

着手前に決めること|URLを変えるか、何を残すか

リニューアルの着手前には、URLを変えるかどうかと、どのページの内容を残すかを決めます。URLを変えなければリダイレクトの作業は要りません。URLを変える場合は、対応表とリダイレクトの作業を制作の範囲に入れます。

判断の材料URLを変えずに済むかURLを変える理由になりやすい例
今のURLの形意味の分かる形なら残せる「page.php?id=12」のような形を整えたい
使うCMS同じ形のURLを作れるか新しいCMSでは同じ形を作れない
ドメイン社名やサービス名が同じなら残せる社名変更、ドメインの統合
ページの構成同じ単位でページを残せるか複数のページを1つにまとめる

残すページは、数字で選びます。Search Consoleの検索パフォーマンスで期間を最大の16か月にし、「ページ」タブをクリック数の多い順に並べると、検索から人が来ているページが分かります。リンクのレポートでは、外部のサイトからリンクされているページが分かります。問い合わせの直前に読まれているページも、アクセス解析で確かめます。これらのページは、URLを変える場合でも内容を新しいサイトに残します。

あわせて、公開前の基準の数字を記録します。Search Consoleのページ別のクリック数と表示回数、アクセス解析のページ別の閲覧数、月ごとの問い合わせ数です。この数字がないと、公開後に下がったかどうかを判断できません。

参考:Search Console ヘルプ:アドレス変更ツール

URL対応表とリダイレクトの作り方(見本つき)

URL対応表は、旧サイトのすべてのURLに、新しい転送先か「削除」を1対1で書き込んだ一覧です。Googleは、旧URLの一覧をサイトマップ、アクセス解析、Search Consoleのリンクのレポート、サーバーの記録から作り、流入の多い重要なページから進めるよう案内しています。以下は架空の例です。

旧URL(架空)新URL(架空)対応確認
/service.html/service/301で転送転送先が開くか
/service/web.html/service/web/301で転送1回の転送で届くか
/works/a.html と /works/b.html/works/内容を統合して301で転送統合先に両方の内容があるか
/news/2019-campaign.htmlなし404または410を返す関係のないページへ送っていないか
/images/map.pdf/files/map.pdf301で転送画像やPDFも漏れていないか

リダイレクトは、サーバー側の301または308を使います。Googleの説明では、どちらも恒久的なリダイレクトとして扱われ、検索結果には新しいURLが表示されます。302や307は一時的なリダイレクトとして扱われ、旧URLが検索結果に残りやすくなります。

サイトリニューアルのURL移行の流れ
旧URLの洗い出しから公開後の監視までの順番

対応表を作るときの注意は、次の3つです。

  • 旧URLから最終の転送先へ直接送る。転送を何度も重ねない。
  • 関係のない多くの旧URLを、トップページなど1つのページにまとめて送らない。Googleは、こうした転送はソフト404(実質的に中身のないページ)と扱われる場合があるとしています。
  • リダイレクトは、少なくとも1年程度、できればそれ以上残す。

参考:Google:サイトを移転する方法(URLの変更を伴う移転)

公開前・当日・公開後の確認表

公開前後の確認は、時期ごとに担当を決めて進めます。下の表の「担当」は、制作会社に任せる場合の分け方の一例です。

時期確認すること担当の例
公開前テスト環境で、対応表のすべての旧URLが正しく転送されるか制作会社
公開前新しいページのcanonical(正規のURLの指定)、内部リンク、サイトマップが新URLになっているか制作会社
公開前Search Consoleで新旧両方のサイトの所有権を確認済みか自社
公開当日noindexとrobots.txtの制限を外したか。新しいサイトマップを送ったか制作会社
公開当日問い合わせフォームの送信と、アクセス解析の計測ができるか自社
1週間後ページのインデックス登録レポートとサイトマップのレポートに、想定外のエラーがないか自社と制作会社
1〜3か月後基準の数字と比べ、クリック数と問い合わせ数が戻っているか自社

Googleは、中規模のサイトなら、新しいURLの多くが旧URLと入れ替わるまでに数週間かかることがあるとしています。小規模と中規模のサイトは一度にまとめて移すことを勧めており、流入が少ない時期に公開すると影響を抑えられるとも案内しています。また、複数の変更を同時に行わず、1つずつ行うことも勧めています。

公開後の監視では、Search Consoleの3つのレポートを見ます。サイトマップのレポートでは、旧サイトのURLの登録数が減り、新しいURLの登録数が増えていくかを見ます。ページのインデックス登録レポートでは、想定外のエラーが出ていないかを見ます。検索パフォーマンスでは、新しいURLの表示回数とクリック数が増えていくかを見ます。移転の直後はGoogleの巡回が増えるため、サーバーの負荷にも余裕を持たせておくよう、Googleは案内しています。

検索以外のリンクも直す|Googleビジネスプロフィール・広告・SNS

リダイレクトを設定しても、自社で管理しているリンクは新しいURLに直します。転送を経由すると表示が遅くなるうえ、ドメインを変えた場合は旧ドメインの契約が切れた時点でリンクが使えなくなるためです。

場所直す項目注意
GoogleビジネスプロフィールウェブサイトのURL変更は公開前に審査される
Google広告広告の最終ページURLリンク先が機能しないと広告は不承認になる
SNSのプロフィールプロフィールのリンク複数の担当者がいる場合は一覧で管理する
ポータルサイト・比較サイト掲載情報のURL掲載先ごとに変更の手続きが異なる
印刷物・メール署名名刺、パンフレットのQRコード、署名のURL印刷物は転送を長く残す前提で考える

Google広告では、リンク先のページが壊れていたり、エラーを返したりすると、広告が不承認になると案内されています。ドメインを変える場合は、広告に表示するURLのドメインと、最終ページURLのドメインがそろっている必要もあります。公開日に広告のリンク先を切り替える手順を、広告の担当者と決めておきます。

取引先や業界団体のサイトなど、外部から旧URLにリンクしているページも把握しておきます。Googleは、旧URLにリンクしている外部サイトの一覧を作っておくよう案内しています。付き合いのある相手には、新しいURLへの変更をお願いすると、転送に頼らずに済みます。

参考:Google 広告ポリシー ヘルプ:リンク先の要件

制作会社の見積もりで確認すること

制作会社にリニューアルを頼むときは、SEOの移行の作業が見積もりに含まれているかを確かめます。デザインと構築だけの見積もりでは、対応表の作成やリダイレクトの設定が入っていないことがあるためです。

  1. 旧URLの洗い出しと対応表の作成は、誰が行うか
  2. リダイレクトの設定と、テスト環境での確認は含まれるか
  3. canonical、サイトマップ、構造化データを新URLで作り直すか
  4. アクセス解析と広告の計測タグを移すか
  5. 公開後の監視は何週間で、エラーが見つかったときの修正は含まれるか

見積もりの段階で、公開日の連絡体制も決めておきます。公開日に誰が制限を外し、誰が転送とフォームを確かめ、問題が見つかったら誰に連絡するかを一覧にします。旧サイトのデータを公開後もしばらく保管しておくと、消えた文章や画像を確かめたいときに役立ちます。

よくある質問

参考資料

公式資料の事実と、本文の実務上の提案・架空の例を分けて記載しています。確認日:2026年10月23日。

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この記事を書いた人

株式会社curve 代表取締役 野澤 孝理

株式会社curve 代表取締役

野澤 孝理

GMOインターネット株式会社を経て、株式会社エクスコアに創業メンバーとして参画し、株式会社curveを創業。デジタルマーケティングを軸に、Claude CodeやCodexを活用したサイト・LP制作、解析ツールの導入、業務システムの構築まで、「AIマーケ×AI開発・内製化」を支援しています。AIメディア「AIテックベース」を運営。

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